
榎本くるみ
NOTEBOOK Ⅰ ~未来の記憶~
5月16日発売
FLCF-4181
01.素晴らしい世界 07.心のカタチ
02.RAINBOW DUST 08.ジャングルジム
03.螺旋の記憶 09.とぎれなきバトン
04.HYMN 10.愛すべき人
05.スピードウェイ 11.キャッチボール
06.メリーゴーランド 12.打ち上げ花火
ここ数年で、こんなにアルバムの発売が待ち遠しい女性アーティストは久しぶりだった。
彼女を知ったのは昨年の夏。名古屋出身の彼女だから、恐らく東海地方限定だったのだろう。2ndシングルの「打ち上げ花火」のCMが繰り返し放映されていたのを見たのがきっかけだった。
結構印象的なCMだったから記憶に残っている方も多いかもしれない。わずか15秒のCMだけど一発で耳に残る哀愁感漂うメロディ、伸びやかなボーカルが私の心を捉えた。ついでに眼力のある瞳にも(笑)
年内にはアルバム出るだろうから、とアルバム待ちモードに入ったのだが3rdシングル「RAINBOW DUST」が出ただけで年を越してしまった。
そして2007年になり私は再び衝撃を受けることになる。それが4thシングルの「愛すべき人」だ。
ここで聴ける彼女の声は強い。そしてどこまでもまっすぐだ。だから私のような弱く穢れた心にはグサグサとつきささって痛いくらいだ。でも聴くことを止められない。そんな曲だった。「見失ってきた 見ようとしなかった愛が見えるかな」のフレーズにはハッとさせられるものがあった。
そして、ようやく届いた彼女のファーストアルバム。実は彼女、かつて「くるみ」という名前でメジャーデビューしていたこともあって、その頃からのファンならば5年越しで初のアルバムということになる。1年弱でアルバムを聴けた私はラッキーな部類に入るのかもしれない。
アルバムは、疾走感溢れる「素晴らしい世界」で幕を開ける。
その後は1曲ごとにさまざまな曲調の楽曲が登場するが、要所要所でストリングスを用いたアレンジが施されていることもあってか散漫な印象は全くない。いや、どんな曲調であろうとも彼女の声には圧倒的な存在感があり、それゆえアルバムに一本の芯が貫かれているように感じるのだと思う。(実際ストリングスが使われているのは12曲中5曲に過ぎない)
声も魅力的だが、歌詞もまた素晴らしく良い。歌詞から伝わってくるのは彼女のまっすぐで真摯な人柄だ。
まじめすぎるほどまじめだからこそ感じる、悩み、苦しみ、誤解、あるいは希望、喜び。
「螺旋の記憶」みたいに重たく感じるような詩でも決して後ろ向きではないところに好感を感じる。
そんな彼女が25歳になる今やっと吐き出せたのが「とぎれなきバトン」。彼女が幼い頃に離婚してしまった両親に向けたメッセージソングだ。
とてもシンプルだけど、とても深い。歌詞を読みながらはじめて聴いたときは思わず泣いてしまった。
シングル4曲以外にも実に聴きどころの多い全12曲。でもこれはなにがあっても揺らぐことのない彼女のエッセンシャルな部分に過ぎない気がする。ここからどのように彼女の表現の幅が拡がっていくのか、その楽しみも無限に感じられるアルバムだと思う。
榎本くるみオフィシャルサイト
フォーライフ榎本くるみサイト
愛すべき人特設サイト(音が出ます!注意)
未来の記憶(特設サイト)(音が出ます!注意)
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01.素晴らしい世界 07.心のカタチ
02.RAINBOW DUST 08.ジャングルジム
03.螺旋の記憶 09.とぎれなきバトン
04.HYMN 10.愛すべき人
05.スピードウェイ 11.キャッチボール
06.メリーゴーランド 12.打ち上げ花火
ここ数年で、こんなにアルバムの発売が待ち遠しい女性アーティストは久しぶりだった。
彼女を知ったのは昨年の夏。名古屋出身の彼女だから、恐らく東海地方限定だったのだろう。2ndシングルの「打ち上げ花火」のCMが繰り返し放映されていたのを見たのがきっかけだった。
結構印象的なCMだったから記憶に残っている方も多いかもしれない。わずか15秒のCMだけど一発で耳に残る哀愁感漂うメロディ、伸びやかなボーカルが私の心を捉えた。ついでに眼力のある瞳にも(笑)
年内にはアルバム出るだろうから、とアルバム待ちモードに入ったのだが3rdシングル「RAINBOW DUST」が出ただけで年を越してしまった。
そして2007年になり私は再び衝撃を受けることになる。それが4thシングルの「愛すべき人」だ。
ここで聴ける彼女の声は強い。そしてどこまでもまっすぐだ。だから私のような弱く穢れた心にはグサグサとつきささって痛いくらいだ。でも聴くことを止められない。そんな曲だった。「見失ってきた 見ようとしなかった愛が見えるかな」のフレーズにはハッとさせられるものがあった。
そして、ようやく届いた彼女のファーストアルバム。実は彼女、かつて「くるみ」という名前でメジャーデビューしていたこともあって、その頃からのファンならば5年越しで初のアルバムということになる。1年弱でアルバムを聴けた私はラッキーな部類に入るのかもしれない。
アルバムは、疾走感溢れる「素晴らしい世界」で幕を開ける。
その後は1曲ごとにさまざまな曲調の楽曲が登場するが、要所要所でストリングスを用いたアレンジが施されていることもあってか散漫な印象は全くない。いや、どんな曲調であろうとも彼女の声には圧倒的な存在感があり、それゆえアルバムに一本の芯が貫かれているように感じるのだと思う。(実際ストリングスが使われているのは12曲中5曲に過ぎない)
声も魅力的だが、歌詞もまた素晴らしく良い。歌詞から伝わってくるのは彼女のまっすぐで真摯な人柄だ。
まじめすぎるほどまじめだからこそ感じる、悩み、苦しみ、誤解、あるいは希望、喜び。
「螺旋の記憶」みたいに重たく感じるような詩でも決して後ろ向きではないところに好感を感じる。
そんな彼女が25歳になる今やっと吐き出せたのが「とぎれなきバトン」。彼女が幼い頃に離婚してしまった両親に向けたメッセージソングだ。
とてもシンプルだけど、とても深い。歌詞を読みながらはじめて聴いたときは思わず泣いてしまった。
シングル4曲以外にも実に聴きどころの多い全12曲。でもこれはなにがあっても揺らぐことのない彼女のエッセンシャルな部分に過ぎない気がする。ここからどのように彼女の表現の幅が拡がっていくのか、その楽しみも無限に感じられるアルバムだと思う。
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